"キャリアの最初からジョブズはニュースメディアに対して、新製品のローンチをニュース記事として扱うよう説得し続けた。そしてそれは驚くほど効果をあげた。ハーヴァード・ビジネススクールのデイヴィッド・ヨッフィー教授の算定によれば、iPhone発売のニュースの広告効果は4億ドルにもなったという。CNNからスティーブン・コルベールにいたるまで世界中のあらゆるメディアがそれを報じ、アマゾンの奥地に暮らす人々でさえ知らない人はいない、と言われたほどだ。彼はちょっとした心理トリックを用いて、イヴェントを報じるようメディアを説得した。秘密を仄めかすのだ。製品発表の1週間前になると、彼は内容を明かさぬまま謎めいたイヴェントの招待状を送る。それがリポーターたちの好奇心を刺激するのだが、それはどんなすれっからしにも抗えないものだった。そしてその招待状自体が新しいニュースとなり、新しい噂を生み出していくのだ。近年では、大メディアすらもこの謎解きに加わっては、呼び水をこれでもかと注ぎ込み、ジョブズがフィナーレのために取っておいた盛大なお披露目に向けて煽っていく。"
盛大なお披露目こそ最大の広告である – ジョブズが遺した14のレッスン【13】 from 『WIRED』VOL.2 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム